昨日の浦沢さん作品に続き、マンガ家絵本つながりということで♪


内容紹介
『海獣の子供』『魔女』などで新たな地平を拓き続ける漫画家、五十嵐大介の初絵本!
サンゴにぐるりとまもられたラグーンの中、人魚はいつも歌いながら暮らしている。
ある日、ラグーンの外、外海へ出てみた。そこは深い青の広く美しい世界。新しい世界に人魚達は喜び歌い踊る。
しかし、外の世界は一方で危険な世界でもあった。巨大生物に襲われ逃げまどい、人魚達はラグーンの中へ逃げ帰る。
しかし、それでも外の世界を見つめ続ける1匹の人魚が。『海獣の子供』『魔女』『リトルフォレスト』などで人気を集める漫画家、五十嵐大介の初絵本。
自然、生きものの本質を捉えて描かれた渾身の1作。

ということで
イースト・プレスから出版されております。

浦沢さんの作品は
いかにも「漫画家さんが描いた絵本」って感じでしたが
五十嵐さんのはそんな感じがしないですねー。
コマ割展開じゃなく、見開き単位で絵と文章が成立しているからかしらん。
そもそも五十嵐さんの漫画は絵画的ですから、
それが絵本という媒体とうまくマッチしたということでしょうね。

そしてそして
タイトルがロマンチックなのに
内容が全然ロマンティックじゃない★
しかしアリ!これはアリ!

人魚の下半身が魚じゃないの、エイっぽいの!
そっちのほうが泳ぎやすいかな?
そして
展開がいきなりちょっとグロくなったり★
五十嵐さんの描く人魚って、人じゃないんだねぇ…

しみじみ感じ入りました。

タイトルになっている人魚の「うた」も
作中で何度か出てきますが
歌詞のあるメロディとかではなく
鳥の鳴き声に近いような感じです。

そうだよ、こういう異形の生物のコミックが得意な方だった。

安全なラグーンでは自分たちが捕食者である人魚も
外に出て、もっと獰猛な生き物に会ってしまうと
被食者になってしまう。
容赦ないようですが、生系態ってたしかにこうですもんね。

そして
その安全な中よりも広い外に出ていってしまう人魚がひとり…
閉じた安心は、その行方を知るすべがないという終わり方は
海の中にとけていく歌をそのままあらわしてるようでもあります。

この絵本、主役は人魚のようですが
ワタシからすると、海という存在の圧倒的な魅力が
目と心にダイレクトに飛び込んできて広がります。

海の青が昼も夜もとーーーーっても綺麗です!
海行かなくてもこの本見てるだけで行った気になりますw
写真集とは一味違います。理想の海なんです。
残酷さも含めてね。

人魚に対して、人っぽいリアリティを求める方にはお勧めできません。
でも
海のきらめきや美しさ、そして中に潜んでいる怖さの両面がわかる・想像がつく方には
強くお勧めしたいです。

どの季節でももちろん楽しめますが
夏が似合う絵本だと思いますので
出版されたばかりで
書店で実物を見やすいこの時期のうち
気になった方はお手に取ってみるのがよろしいかと思います~。
スポンサーサイト

あけるな

泣いた赤鬼

comment iconコメント ( -0 )

コメントの投稿






trackback iconトラックバック ( -0 )

Trackback URL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。