これもまた名作ですよね~。
影響を受けた漫画家さんも多いらしいですよ^^


出版社からのコメント
ライラックの茂みの中で始まった、ヴィーとビリーの幼い恋。しかし幸福は不意に終りを告げ、第1次対戦の暗い渦が時代を覆う。失意の日々、見上げる空には希望のありかをさししめすかのように、いつも飛行機が高く飛んでいた……。傑作長編の表題作ほか、世紀末ロンドンを舞台に錯綜する恋愛劇が進行する「ばらの花びん」、少年と青い瞳の少女の時を超える悲恋物語「マリーン」を収録。

主人公のビリーとヴィー
ボーイ・ミーツ・ガールというのはこのこと!
というくらいな出会いなのですが
そこからの展開がなんとも素晴らしい作品です。

「マリーン」のエイブとディディットも似たような環境なのですが
このふたりはねぇ…★
女の子の態度というのは大事ってことでしょうか。

美人で勝気なヴィーは大変魅力的ですが
なによりいいなと思うのは
家族なんですよね。
ヴィーをはじめとして、ビリーをやっかいものあつかいせず
ほんとうに家族の一員にしているんです。
富めるときも貧しきときも…というのは
結婚式だけの言葉ではないんだなと
この作品を読むとしみじみ感じます。
この家族に愛しまれて育っているからこそ
彼女はお金がないときでも下品にならずにいられたんだなと思ったり。

ヴィーに惹かれて結婚したハーバートも
彼女の美貌だけに魅せられたというよりも、その背景になる
家庭的な雰囲気含めてのことではないかと勝手に推測。
(それにしても、結婚して寝室に入れてもらえなかったことを訴えるのが
彼女の母親ではなく父親というところに
家族関係の機微を感じますw)

トピックスを語り、何年か間を置き…の繰り返しで物語が進むのですが
ある時期を境にヴィーの表情が変わる、と思うのはワタシだけ?
満たされるということを知ったのだな…と感じる半面
鋭角的な魅力がなくなったことを残念な気分になってしまうのですから
読者とは何とも贅沢モノでありますな。

とにかく一貫して家庭の愛情と幸せを語った作品です。
舞台はイギリスなのですが
愛情や家庭環境についてはとても日本的というか奥ゆかしい表現をされています。
ビリーとヴィーの主人公ふたりは道を踏み外すようなドラマは決して起こさず
成就を思わせる場面で終わってしまうのですが
こっくりと1作かけて愛の熟成をみせてくれるのがこの物語のよいところ。
ワインをねかせるように育てる愛もあると
コミックを通してごいっしょに感じていただけるとうれしいです。
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マージナル (その1)

菱川さんと猫   ※後日の追記ちょっとあり

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