この話、大好きなんだ~♡

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内容紹介が楽天にもAmazonにもないので、文庫に掲載されてるやつを手打ちで。
「一角獣種のアディは、事故死の後クローンとして蘇ったが…。変異種の悲哀と愛を描いたSF名作集。」
うん、簡潔な紹介ですな。
一角獣種3人それぞれの恋愛模様が描かれた3作品によるシリーズです。

赤い鬣のように見える髪の毛が目印の一角獣種はとっつきにくくて無愛想。
人工の変異種だけれども、
現在は隔世遺伝などで、残っている因子が不意に出るかのように生まれてくる程度の出生率になっています。
理由も最初のストーリーで語られていますが
このアンバランスな設定が彼女(たち)のキャラクターとマッチしていて
人種も個性も語っているようです。
個性に関しては、ホントはもっとそれぞれ違うのかもしれないのですが
それがあらわれにくいのも人種的性質の一部だったりして
そのあたりもうまいなぁと。

はじめのストーリー「A-A'」はクローニングが大きな要素になっていまして
同じ姿かたちをしているが、相手との関係性は記憶にない。
その状態での恋愛はどのようになるのか?
みたいな感じです。
愛のかけがえのなさや弾力性について考えさせられる内容ですね。

今書いていて思い出しましたが
根底の部分が似たような作品を萩尾さんは描いているはず。あータイトル出てこない。
思い出したら追記します。
父親が事故か何かで記憶障害が出てしまい、今の家族が認知できなくなるお話です。

「A-A'」はオリジナルの遺体を見てしまったこともあり
『(自分の愛した)アデラドではない』と双方が感じて、
クローンのアデラドとオリジナルのレグの間では愛は成就しないのですが
似たお話の方は
『父親の記憶が残らないのを承知でそこに再度向かい合う母親(それを見る息子)』
みたいな構図になっていました。
著者の内面の変化があらわれているようで、読み比べると興味深いかも?です。


2作目の「4/4(カトルルース)」と「X+Y」は男性の方が同一人物。
主人公モリの恋愛ふたつを描いています。両方とも相手が一角獣種なのね。
ちょっとロミオとジュリエット風というか、周囲の大人の反対があって
屈してしまうのが「4/4」。

でもってその後悔を引きずっているがゆえに
4年後に出会った一角獣種が気になり、またもや惹かれて恋が始まる…というのが「X+Y」。
関係性として淡いとはいえ前の恋を引きずってるってどうなの?と突っ込みたくなる方もいるかもですが
これについては当人のなかでは傷が残っているとはいえ決着済みですし
相手のタクトも気にしなさそう。
恋愛の発展においては問題なさそう、ですので老婆心でつけくわえちゃいますw


3作どれをとっても
ESPにスペースオペラに遺伝子問題といろんな要素がごちゃまぜであり
心に響く美しい言葉も満載、もちろん絵も堪能できるのですが
とどのつまりはボーイ・ミーツ・ガールの恋愛モノであるところが
なんともいえず甘くてステキ♡

「モリは飛んでいた
白と金の凧(カイト)で
モリは翼をつけたイカロスに見えた
イカロスは落下してきた
タクトのそばの地面に」

「X+Y」でタクトが語る最後の言葉。
このシンプルな愛の告白がどれほど甘いものか
じっくり味わうためだけでも読む価値アリ。
未読の方はぜひ!と
おススメしちゃいます。
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菱川さんと猫   ※後日の追記ちょっとあり

白い鳥になった少女

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