クラバートクラバート
(1980/01)
オトフリート=プロイスラーヘルベルト=ホルツィング

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なんどか挫折してやっと書けます。。。


プロイスラーというと、よく知られているのは
大どろぼうホッツェンプロッツのシリーズだったり
小さい魔女だったりと
どれもわりとユーモラスなタイプなのですが


その感覚でこの本を読もうと思うと
大間違い
です。


ファンタジーというくくりにするには暗くて重く
やっぱりこれは黒魔術なんだなぁと感じます。
最初はそれほど深く考えていない主人公がいつの間にか深みにはまっていく。
ただ、魔術にはうまみというか利点と感じられるところも確かにあるし
抜け出すこともうまくできない。
最初は少年だった主人公クラバートが
三年かけて青年になる様子や内面の成長を含めた変化
周囲の人々のことなど
きめ細かに描かれています。


緻密さと複雑さがいかんなく発揮されたこのストーリー
作者が一度挫折して中断したというのもうなずけます。
それくらい魔術的な密度が濃く、そこから抜ける光をあらわすのは大変だったのではないでしょうか。
ラストでクラバートが助かるシーンは短いのですが、とても印象的です。


時間と気持ちに余裕があって、濃い物語を読みたい活字中毒的な人におススメです。
小学校高学年以上じゃないと読み進めるのはキビシイかもしれません。

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