映画になったりアニメになったりしてるんですよね~。どっちも観てないんですが。。。

【送料無料】カラフル [ 森絵都 ]

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価格:530円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになるのだが…。不朽の名作ついに登場。

著者は森絵都さん。
出版社はちょっとややこしくて
ハードカバーが講談社から昨年出ていて(加筆修正版)
画像は文藝春秋の文庫で
そもそも最初は理論社から出されたんです。

紹介の『不朽の名作』はホントその通りだな~と思いまっする。
初版が14年前か。読んだときはすごい衝撃だったですもん。こんなすごいの書く人が出たんだー!って。
今は大人向け小説がメインで、YAモノはたぶん書いてもこの頃のようではないだろうなとちょっと残念。
作家さんも成長しますもんね。商品である文章とか世界観・視点なんかがのきなみ成熟しちゃったんだよな~★

などという過去追想トークはさておいて。
14年たっても古びてないこの内容このセンスはやっぱすごいわー
ってところから話を始めますか。

厨房なんて今も昔も同じもの…ってくくっちゃうのは簡単だけどね
でもみ~んなそこでたいていアップアップしてる・もしくはしてた・わけで。
そのつまずきやもどかしさや閉塞感を「リセット」「ホームステイ」という状況におくことで新しい視点を与え
さて、どうするの?どうなるの?ってあらわしたのが本書なワケです。

読みなおして思ったのは
この軽やかさすごいっす。
自殺未遂だ援交(当時はこの言葉なかったからちょいとクラシカルに「愛人」となっております)だ
親の不倫だいじめだと
ヘビーだろそれ!って要素がてんこ盛りなのに
そして二番目以降の出来事が前後して目の前で起きていて、
やりきれなさがあふれて真くんは自殺しちゃおうと思ったのに
睡眠薬を大量に飲んじゃう
自殺までの心理を含めても、なんか軽い。
深刻なのに、軽い。
ある意味ホラー。

イヤなことに直面できなかったり
目先の欲望が強くて、天秤の反対側にあるモラルがふっとんじゃってたり
だけど
それは本人にとっては重大じゃないのだ。少なくとも表面的には、ね。
もしくは重大だと思って変えようと思っても、根本は結局のところ、そう変わらなかったりして。

大人だっておんなじだけど
思春期のまだ幼さの残った少年の口から出る言葉は
踏み越えて違うところへ行ってしまいそうな危うさをたっぷりとにじませています。

こんなに軽いのなら
命がはかないなら
死ぬ方にふらっといっちゃう可能性、あるよね。。。

という
「命を大事に!」とか「人生は一度きりしかないんだから!」という正論とはずれたスタンスを取っているけれど
「でも、死ぬのだけはやめたほうがいい」っていう真くんの言葉には
やっぱり説得力があるんですよ。

『この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。
どれがほんとの色だかわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。』

つきつめて言うとそういうことなんだろう。
つきつめて言うとそれだけのことなんだろう。

その迷いを「カラフル」と表現する明るさが
物語のトーンを軽やかにしている
音楽でいうと伴奏的な要素なのかもしれませんね。

そこかしこでキラリと光る登場人物の言葉たちは
受け取る人によって違う場面だと思いますが
どうぞ読んで、感じて、すくい取ってみてください。
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まほうつかいのノナばあさん

おしまいのデート

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