百合が咲く季節になると思い出す絵本です。


内容(「BOOK」データベースより)
おれの恋は、いまあの百合なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕けるなよ。―一瞬の稲妻の閃光の中、くっきりと白く浮かびあがる百合に、ガドルフは強く願う。宮沢賢治作品のなかでも、きわめて鮮烈であり、忘れがたいイメージを残して貫いていく一編を、画家ささめやゆきが、はじめて絵本化。小学館絵画賞受賞作品。

内容に著者はすでに書いていありますが
宮沢賢治・文
ささめやゆき・絵
出版社は偕成社です。
(あ、でもこの本は『日本の童話名作選』とは違います。サイズももっと細長いです)

こうやって、めっちゃマイナーな作品が絵本化されているのを見ると
やはり宮沢賢治は画家のアーティストゴコロをくすぐるのだなぁと
確認するかのようにしみじみと思いますね。

正直なところ、この『ガドルフの百合』は
作品としては説明不足の部分がかなりあり
ちょっと未完な雰囲気も濃いのですが
それを含めての荒削りさを、絵のささめやゆきさんが描きだしています。

足りないところを補うというよりも
足りないところはそのままに
かつ、そこに魅力をふくませてとお考えになってのではないかしらん?

大胆な筆遣いでありながら
百合はまた、香るような存在感で
雷雨の夜にすっくと立っています。
たしかにこんな百合なら男性の恋心を託したくなるのかもしれませんね。
(ちなみになんて百合だろう?と調べてみたところ「ヤマユリ」のようです。
今はこういう山に自生している百合のほうが珍しいかも)

恋の感覚を勝ち負けで考えたり
勇ましいというか、恋愛というより競争のほうが似つかわしいような表現だったりしますが
男性の心の中を女性であるワタシがどうこういうのもおこがましいので
「らしく」ないような気もする…
くらいな感じで言い表すのがいいのかしらと思ったり。
もっと思い切って言っちゃうとですね
「宮沢賢治と恋愛って、なんか結びつかないというかピンとこなかったりしない?」
なんですが
それこそ思い込みだったりするんでしょーね★

梅雨の終わりか梅雨明けか
雷つきの大雨なんかのときに
この作品が手元にあったら、さぞ風情があるのでは?
といつも思います。

暗さとちょっとした気味悪さと
そのあとの星空の美しさを
存分に味わっていただきたい絵本であります。
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百合が咲く季節になると思い出す絵本です。内容(「BOOK」データベースより)おれの恋は、いまあの百合なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕けるなよ。―一瞬の稲妻の閃光の中、くっ

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2012-07-10 21:09

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