今日の記事は重い内容になるかと思われます。

いつものトーンとは違いますので、 おつきあいいただける方はそのようにお考えいただけますと幸いです。

 

消えたい: 虐待された人の生き方から知る心の幸せ (単行本)

高橋 和巳 筑摩書房 2014-03-10
売り上げランキング : 20872
by ヨメレバ

楽天ブックス: 消えたい - 虐待された人の生き方から知る心の幸せ - 高橋和巳 - 4480864288 : 本

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
自分の「存在」を疑ったことはありますか?親から虐待されて育った人たちは、普通とは全く違う世界を生きている。そこから見えてくる、人間の心、存在、そして幸せの意味とは?

 

 非常に個人的に感情移入してしております。冷静な文章では全っ然!ありませんよー★


黒子のバスケ事件」の犯人に精神科医が差し入れしたという本。
以前にも情報を得ていたのですが、そのときは手に取ることがなく、最近になってまた思い出して読んでみました。今回はタイミングがあったということなのでしょうね。

いきなり異を申し立ててごめんなさいですが、この内容情報に関してはちょっと「どうなのさ」ってところから始めちゃいます。

 

「普通とは全く違う世界」ってなんだよ。ウエメセで語ってるんじゃねえよ。

 

人って主観的なモンです。
この本では虐待にあっていた人のケースを多くとりあげていますが、彼らにとってはそれが「普通」だったんです。
著者はそこを理解して、彼らのスタンスに立ちながら会話をするから、彼らも著者の言葉が通じて、染みていくんです。
そこを履き違えた書き方ってどうなんでしょうか。

 

…うーん、今日は興奮しがちだな。感情的にならないように気をつけながら書いていかないといけませんねえ★

 

わたしは虐待を受けて育ったわけではないです。

家庭に機能不全な部分があったよなー

振り返ってみると感じる部分があります。
(そして、機能不全や、それによって自分が傷ついていることにうっすらとしか気づいていなかった若いころにとても『普通の家庭』に憧れていた時期がありましたが、その時期に家庭を持って子どもを産んで育てなくてよかったかもしれないなー、というのは、いろいろちゃんと腑に落ちた今だから(負け惜しみではなく)言えることです。
子どもに過剰に期待したり、子どもを支配したがったり、もしくは八つ当たりしたり、そういうヤバい可能性が多すぎました…。これ、産めなかった言い訳じゃなくマジで思ってます…)

 

完璧な家なんてないんだってことはわかっていますし、自分にそう言い聞かせていた部分ももちろんあります。
でも
よその家の家族関係を見て複雑な感情にとらわれて、『どうして円満な親子関係を見ているのに自分はそれが腹立たしいのだろう?』と感じたら
自分の家庭環境を大人の目、他人の目で振り返ってみる必要があるかもしれないです。
自分の家は、自分が思っている以上に機能不全だったのかもしれない
そして、自分はそのことで頭で理解しているよりもっと気持ちが傷ついているのかもしれない…
ということに、わたしは長い時間をかけてやっと気づきました。
人生の折り返しはとっくに過ぎていますが、その折り返しを過ぎてからです。
子どもの頃にあった出来事と、周囲の大人が一般的にする評価に対して、<子どものわたし>はとてもそのことが腹立たしい。そしてその腹立ちは間違ってはいない。
やっと表現できるようになりました。

 

こう書いていても胸が痛み、涙が出そうになっています。手が何度も止まります。
腹が立つことも傷ついているのを認めることも、そこから進むためには大事なことなんです。ちゃんと理解しています。
でも
そんなことはないんだって思いこめれば、もしかしたらこの痛みは表面化しないで自分を誤魔化していられたかもしれないって
そう思っている自分もいまだに確かにいるんです。
両方の自分を否定しないよう、こらえて踏ん張るチカラが、今、必要で、だから手を止めながらも少しずつ書き進めています。

 

衣食住に不自由どころか、甘やかされて育っていてもこうです。
もっと深刻な状況からのスタートだった人たちはいかばかりなのか…。

それでも、当時の自分にとってはそれが「普通」。
その違いを理解して、現状は違うことを示唆してくれて、快適ということを探させてくれる、教えてくれる、著者のような人がいるのはありがたいことです。
そしてそれが本という媒体になり、人々に読まれることで、著者のようなドクターの診断を受けられない(もしくは受診するほど深刻ではない)人たちも
間接的に疑似体験をしたり、自分を振り返ったり、そしてもしかしたら自分の環境にも変化をもたらすことができるかもしれません。

 

よその家庭をうらやましく感じる必要のない人が読むと「これでいいの?」って思う事例が出てくるかも知れませんが、人とケースによって対処は違うものです。
過去に対しての行為と
現状に対しての対処法はおのずから違ってきますしね。
沢山の事例に向き合いながら著者は目の前の人に対してアドバイスをしており、それらが書きあらわされています。

 

わたしのように、小さくても家庭に関する痛みを感じている人が読めば
内容を分析し、自分に当てはめて「ここが欠けていたんだ」とか、「ここを満たして欲しかったんだ」ということに思い当たるかもしれません。
過去をやり直すことはできなくても
これからの自分に対して、欠けている部分を満たす生活を心がけていくことはできそうです。

 

痛みがなければ、痛みを理解する一助に
痛みがあれば、それを自覚し、改善する一助に
それぞれ読んだ人に対してなにがしかの助けを与える本ではないかと思います。

 

 

<オマケ>

虐待については下記のコミックのエピソードもなかなかキます。

マイノリティな要素たっぷりのディープな作品なので人を選びますが、気になる方は一読してみるのもアリかも。

 

リバーサイド・ネイキッドブレッド (Feelコミックス)

       有間 しのぶ 祥伝社 2012-12-08
       売り上げランキング : 104348
                                      by ヨメレバ

 

 

 [た行の出版社]  [か行のタイトル]
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 新刊が出るなり買って、けっこうリピして読んでおります♪

 

 

十年後、街のどこかで偶然に (花とゆめCOMICS)

津田雅美 白泉社 2015-09-04
売り上げランキング : 2227
by ヨメレバ

楽天ブックス: 十年後、街のどこかで偶然に - 津田雅美 - 4592195981 : 本

【内容情報】(出版社より)
筆記具メーカーで働く藤堂は、高校の同級生・槙と十年ぶりに再会する。左官職人となっていた槙は変わらず無口な性格だったが、以前よりわかりやすい人と感じる。高校生では近づけなかった二人が、今新しいステージに…!?
2015年9月刊。

 

津田雅美作品は、たぶん全部読んでると思いますw

紹介してる過去記事がありますので、記事の最後にリンクを貼っておきますね。

 

「Anelala」で不定期連載してたんじゃなかったかな。
1作目を読み逃していてくやしかったんですよね。コミックス出るなり買って「なるほどこういう設定だったのか」と、やっと納得しました。

同じ高校の女子3人(&男子)が卒業後10年を経てからバッタリ、というシチュエーションがモチーフです。
恋が始まったり、終わった恋を思い出したり、再開して恋が芽生えたりと、三者三様の恋模様が描かれております。
ストーリーももちろん好きなんですけど、ツボなセリフも多いです。
「違和感あるんですよね 世間で学生時代がキラキラしてた的な言われ方されてるの」
「けっこうドロッとしてません? なんとなーく見えない『基準』があって なんとなくみんなその『基準』に合わせなきゃならなくて それ以上目立ってもそれ以下に劣っても『浮く』の」
とかね。かなり強烈にうなずきます。
このセリフを言うのが、高校時代からかなりマイペースで、日和ることなどなさそうな一匹狼タイプの美人な子でして
これがまた『こんなに自立してる子でもそんなこと考える設定なんだ!?』みたいな感じでグッときました。
恋愛も順調にすすめられているようなのに、作中で彼氏が感じている違和感を聞かされて
「終わるのなんて簡単だ 少しずつ気持ちが擦り切れていって 一緒にいられなくなる どんなに相手を大切に思っていても」
とゾッとするあたり、賢さが感じられてね、いいんですよー。

 

恋愛ってね、好き好きキュンキュンのドーパミン系にクローズアップされることが多いと思うんですけど
実際のところ、つきあって一緒に時間を過ごすようになるとセロトニンみたいなタイプの安定・安心が大事なんですよね。
この快適さが損なわれるとドーパミンが出ていたとしてもしんどくなっちゃう。
そういう濃ゆい恋愛じゃないとしている気がしない、って人もいるとは思いますが、個人的にはそれだけで長時間を過ごすのはきついなと感じます。
一緒にいてセロトニンが分泌される相手なら、元気な時だけじゃなくしんどい時もいられるものね。

なので、上で書いたセリフが出てくる『藤堂&槙』カップルで出てくる安定性の話と
別の話で『樫原&須賀谷』カップルが壊れちゃう場面はね、対になっているように感じられ
人物関係以外のリンクの部分も面白かったりします。

 

(ちなみにこの『樫原』ちゃんの話だけ、不思議と男性サイドの内面性が薄いんですよね。
高校時代と旦那さんが別のヒトだからなのか?ページ数の関係も大いにあるとは思いますが
ページ数とエピソードをもっと増やせれば、それこそドーパミンセロトニンの対比させるみたいにして
別の読み応えを感じられたんじゃないかな…と、ちょっと残念でもあります。
記事にはしないけど、実のところ須賀谷にはツッコミまくりたかったりするんですー)

 

最後に出てくる『すばる&北斗』カップルは、まあ、ストーリー的にはちょっととってつけた感もあるんですけど
旅行エピソードとか、幼なじみを恋愛モードに入れると?みたいなのが面白かったのでヨシとしますw
チュウのシーンがあまりにも楽しすぎて、もうコレで全部マルにする!ってくらい笑えた。

少女マンガとレディースコミックのちょうど中間くらいの位置のコミックだと思います。
ガッツリコッテリではないですが、なんとなく繰り返し読めちゃいますよ。
機会がありましたらぜひどうぞ♪

 

オマケ。

津田さんのコミック記事は以下でも読んでいただけまっする。

『ちょっと江戸まで』

『eensy-weensy モンスター』

 

 

[は行の出版社] [さ行のタイトル]

 もうちょっとしたら、新米の季節ですね~♪

 

 

ごはん (日本傑作絵本シリーズ)

平野 恵理子 福音館書店 2015-04-08
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Amazon.co.jp: ごはん (日本傑作絵本シリーズ): 平野 恵理子: 本

内容紹介

表紙は、どーんとごはん茶椀のごはん。本を開くと、まず、1ページ目にどーんとおひつのごはん。ページをめくると、「たきこみごはん」の文字の隣に、どーんと豆ごはん!
またページをめくると、今度は、たけのこごはん、あさりごはん、かきごはん……とおいしそうなたきこみごはんが、ずらーり!
そのあとも、オムライスがどーん! ページをめくると、カレーライス、チキンライス、ハヤシライス、と「がいこくごはん」がずらーり! かつどんがどーん! のあとには、おやこどん、てんどん、うなどん……がずらーり! 「おむすび」「かけごはん」……これでもか! と、この「ど-ん! 」と「ずらーり! 」は続きます。
もう、たまらない! ごはんの底力に、目を見張ります。
ごはんの器にも注目してください。焼きものの世界がさりげなく繰り広げられています。ここには、日本の伝統の底力があります。
ごはんを食べられる幸せ! それをしみじみと感じる絵本です。

 

 

なんたって、ご飯の「仲間分け(分類)」が素晴らしいです

ごはんの絵本って、どんなふうになってるのかな?
と、タイトルと表紙を見たときから興味がありまして。
お米の育つ様子からご飯になるまでのお話かな?
なーんて思ってたら、全っ然!違いましたねー(笑)。

 

とにかくいろんなご飯が並んでいる
…だけ、というのは簡単なんですけど、だけじゃないナニカがあります。
これがカタログなんかの写真と絵本の違いなんだな。
美味しそうで「あるある、知ってる」と「どんな作り方だっけ?」と「食べてみたいなー」の言葉が脳内で並列します。

 

料理本ではないので、作り方などは一切ありません。
でも、家で作れるご飯や、外ご飯で注文したくなるようなご飯がいっぱい。
「食べたい」となるのはまあお約束としても「じゃあどれから?」で迷う方が続出することでしょう。
家族など、食事を一緒にする人たちと絵本を読んでいる時は順番で争いませんよう注意したほうがいいかも?ですよ。

 

ところでわたしがこの絵本の何に感心したかって、見出しにもした<ご飯の分類方法>が最高なんですわ。
「がいこくごはん」ですよ、「がいこくごはん」!
洋食も中華もアジアもヨーロッパもあって、カレーライスなんてどう見ても日本のカレーで、たぶんだからだと思うんだけど別の場所にドライカレーがあったりして。
それぜーんぶまとめて「がいこく」!
いやー、膝を打つとはこのことだ、素晴らしい。

 

著者はどなた?この絵本の他になにを描いていらっしゃるかしら?
…と思ったら『生活図鑑』の著者の方でしたか。
読んでます…というか持ってます。本の整理を何度かした時も、あまりにもナイスな実用書なので(笑)捨てられませんでした。
家事が得意じゃない方は読んでおくといいですよー。たぶん欲しくなりますw
わたしは著作を調べたときに未読の『料理図鑑』があるのを知って、近いうちに読んでみる予定です。

 

食いしん坊さんには年中おススメ、そうでもない人にはこれからの時期、新米のシールがスーパーのお米袋に貼りつくあたりがおススメでしょうか。
眺めて食事が楽しみになって、今度は何を食べようかなーとワクワクして、ほかほかのご飯を召し上がれ、なのです♪
食べたことない、作ったことがないご飯でも、作り方がググれるこの時代。
カタログ的に楽しんだ後は、どうぞお気に入りのご飯をつくってお召し上がりくださいませー。

 

 

[は行の出版社]  [か行のタイトル]

「ばん しげる」さんの本です。(「さか」さんだとついさっきまで思っていましたよ…★)

 

 

 

[は行の出版社]  [は行のタイトル]

 今月の大人絵本会のお題本です。

…って、もう明日じゃないですかー!?

 

いしゃがよい (幼児絵本シリーズ)

さくら せかい 福音館書店 2015-05-13
売り上げランキング : 72215
by ヨメレバ

 

 

Amazon.co.jp: いしゃがよい (幼児絵本シリーズ): さくら せかい, さくら せかい: 本

 

以下はアマゾンからのコピペです。ネタバレ部分は反転しています。
内容紹介 山で迷子のパンダの子どもを見つけたエンさんは、ファンファンと名付けて育てます。体の弱いファンファンが病気をするたびに、エンさんはファンファンを自転車に乗せ、ひと山越え、ふた山越えて医者通い。やがて、ファンファンは大きく丈夫に育ち、今度はファンファンが年老いたエンさんを乗せて医者通い。ふたりの温かい交流を描きます。 2010年に「こどものとも年少版」(1月号)として刊行されると、最後の2ページになるといつも声が詰まり、涙なしでは読めません、というお便りが数多く寄せられました。ファンファンが病気をするたびに、「ひとやま こえ ふたやま こえ いしゃがよい」と繰り返される文章と、帰り道にエンさんが歌う「このこ だれのこ パンダのこ」という歌のリズミカルな心地よさ。そして、時が経つにつれて成長していくファンファンと、年老いていくエンさんの見事な対比。なんともいえない温かい余韻が心に残る作品です。
 
出版社からのコメント 月刊誌「こどものとも年少版」の作品として刊行当時、読者の方から沢山の感動のおたよりを頂きました。「無意識にあたたかい心というのは、こういうふうに人生に返ってくるのだと思いました。」「心に残る素晴らしいお話!」「子どものために読んだのに、私自身の心の芯を温めてもらいました。」「何度読んでも、最後の2ページに涙してします。」「リズムがよくて、娘も大好きです!」 みなさんからの熱い声にお応えして、このたび待望のハードカバー化となりました。
 
 
…もう、書くことないかもwwwいやいや、そういうわけにもいきませんので、つらつらと書いていきましょうかね~^^
 

第一印象→読むまでタイトルの区切りがわかりませんでした

…って、身もフタもないアレなはじめかたですね★ 


でも、この手の迷いポイントはひらがな絵本にときどきありますよね?
「いしゃが よい」なのか「いしゃ がよい」なのか、すぐにわかりました?わたし、迷いまくりましたよ。
Amazonの解説を見るとすぐに「医者通い」なのはわかるんですけど、見ないで読みはじめましたから。
正解でしたけどねー。
まあ、どちらか納得できるように、まずは読んでくださいということです。

で、読んでみて… 

続きを読む

 夏が終わる前にコワイ本のご紹介など♪

 

『3分間怪談』と『恐怖夜話』という2冊の本を合体させた文庫だそうです。

かくあるべし、良質の怪談ショートショート

わたしはオカルト好きですが、その素地はこの本(正確にいうとこの本の半分)によって培われた部分が大きいです。

子どものころに読んだのが『3分間怪談』のほうだと思うんですよ。現物はいつの間にかどこかにいっちゃいましたけど、Amazonで『3分間怪談』の表紙を見たら見覚えが。

そしてこの『恐怖夜話』の実物を手に取ってみたら記憶がよみがえってまいりました。

楢喜八さんの絵を見て「そうそうそうそう!これこれこれこれ!」怖い絵なのに、そこがラブ~♡です。

 

怪談、ショートショート、どちらにしても文学的価値で言うと傍流に入ると思います。

しかしですね、カテゴリがマイナーであっても、味わいはとびきり上等。

先日、大人絵本会で怪談えほんのシリーズがお題本になりまして、そこでの会話で「怪談とエロは似ている」ってなやりとりもありました。そうだそうだーと思っていたら、もしかしてこれを読んでいて刷りこまれたのかしら?なんてーことも思ったり。

怖い本ってね、実話で怖がらせる本はいっぱいありますが、フィクションですよーってちゃんとわかるようにしていて、その上で怖がらせ、読ませる本というのは意外と少ないもんなんですよ。まあ、近年はオカルトブームなので多少増えてはいますけれど、その作り手の人たちの中にもきっと「子どものころにこの本を読んだ」という人は一定数いるはず…と、わたしはにらんでおりマス。

 

怖い話と一口に行っても、物悲しい作品ありーの、ゾクッとする話ありーの、ややスプラッタ系ありーの、合間にホラーコメディまで入っていたりとバラエティ豊か。

おひとりでこれだけ書かれる阿刀田さんにうっとり、です。

 

阿刀田さんの文章と楢さんの絵のマッチングはちょいとゾクッとさせてくれて、なおかつほんのりエロティック。塩梅がなんとも素晴らしいのですね。もちろん今読み返してもまったくの極上品。子ども向けに出版されたとは思えないんですが、どういう経緯で出版されて、あの年代のわたしの手元に届いたのか?たぶんかなり売れていたんでしょうけれど、誰が選んだにせよ、GJです。感謝!

 

そして物語の色合いをそのままにしつつチラリと裏を見せてくれるような印象のあの挿絵!楢さんたまんないっす!!(大好き…黒地に楢さんの絵を白抜きにしたTシャツ欲しい…着倒したい…)

絵に関してはねえ、現物を手に取るチャンスがあったら見てくださいとしか言いようがないんですが。楢さんは『学校の怪談』シリーズの絵も描いていらっしゃいますけど、あれよりも大人向けな雰囲気で、引くタイプというか惹きつけるタイプの絵というか。

押し出す力より引っ張る力が強いんじゃないかという印象ですね。

そしてなんたって色気がある。白黒でもしっとりとしていて、色気というのは墨にたっぷり含められるもんだというのを、この方の絵で知りましたよね。

 

大人になって子どものころ読んでいた本に再会して、やっぱり面白いというのは素晴らしく嬉しいです。

世の中ではB級グルメみたいな感じの本かもだけど、自分にとっては懐かしく面白く大事に読み返し堪能したい本です。

読み心地のいい本というのは大事です。ま、この本に関しては愛読書というよりは嗜好品という趣が近いのですが、これからも本棚に置いておき、たまに取り出して愛玩したいと思います。

 

[わ行の出版社]  [か行のタイトル]

 TwitterかFBで繋がっている方がご紹介していらした本…だったと…思う(うろ覚え)★

 

センス入門

松浦 弥太郎 筑摩書房 2013-02
売り上げランキング : 9060
by ヨメレバ

Amazon.co.jp: センス入門: 松浦 弥太郎: 本

内容(「BOOK」データベースより)

「センスのよさ」は生きていくための切り札です。「暮しの手帖」編集長・松浦弥太郎が教える新しいあなたの作り方。

 

「自分のセンスとは何ぞや?」について考える、そのとっかかりになる本


「センスがよい」とはなんぞや?というところから入っているのでわかりやすいかと思いきや、意外とそうでもなかったり?

 

わかりやすい本というよりも、著者の考える「センスがよいというのはこういうことですよ」という本なので、この方との相性ありき、なのでしょう。
ただ、この本は受け売りとか孫引き的なところはなく、著者が考えて温めていた内容を「そのまま出してきましたよ」という趣の本です。
エッセイと思想の間くらいの固さなので、読み流すというより、
『彼の語るセンスとはどのようなものか、どのような美意識なのか?』
などと内面で対話しつつ、少しずつ読むのに向いている本ではと感じます。

 

時にうなずき、時にそうは思わないな…などと吟味しながら、著者のセンスと自分のセンスを照らし合わせて考えられるのがいいところ。
ふだん自分がぼんやりとしか意識していないことが表面に浮かんでくると思います。
作中で『考える時間を持つ』ことをすすめている章があるのですが、いきなり「考えろ」と言われても習慣がなければ難しいもの。
そんなときは、例えばこの本で書かれている内容と自分の感じること・考えることを比較させて書き出してみる…ならやりやすいかも?と思いました。

 

実例が書けるといいかな…と思ったんですが、上手に書けないと単なる揚げ足取りになりそう★
そしてたぶんわたしは上手に書けないと思うので、違うかなと思うことはノートに書かれた手書きのままで、取り出さないことにします(笑)。

でも、こうやって「考える」ことは面白いし、その後の日常で意識することも増えそう。
気が合うとは言い切れないけど、この人の話はもっと聞いてみたいかも?
と、興味を持たせてくれる本でした。

 

他の著書も機会があったら読んでみます。そのうちまた紹介記事を書くことがあるかもしれませんです。

 

 [た行の出版社] [さ行のタイトル]

タイトルが気になって読んでみたら、予想以上にタイムリーなので驚きました^^  

 

月夜の誕生日

岩瀬 成子 金の星社 2004-03
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by ヨメレバ

あらすじをAmazonからコピペしますと

「今夜は月蝕。月のきえた間にみんなで誕生会をひらきましょう。さて、どんなふしぎなことがおこるのでしょうか…。桃のような月の下で繰り広げられる、幻想的なできごとを描いた美しい絵本。」

となっています。ね?タイムリーでしょ?

(9月13日は新月月蝕なんです。←ウソです。日食でした★)

 

欠けているのが直接見えなくても、日蝕や月蝕は年に数回あるんですよね。たしか。

その日にあたったら、ちょっと特別な感じがするかもしれません。この絵本の主人公、万里ちゃんみたいにね。

 

画家の味戸ケイ子さんの描く女の子は、表情がぽーっとしていて、人によってはふくれっつらと感じるかも。でもそこがいい味でして、片山健さんの描くコッコちゃんにも共通する要素を感じます。愛想がないのにかわいいって、なんだかズルイなとうらやましくなりますが。

 

その万里ちゃんが、誕生日プレゼントにもらった服を着て寝ていたら、夜中に外から呼ぶ声がして…と進んでいく物語。

展開はとっても珍しいっていうものでもないですし、どんでん返しもありません。

だからこその安心感と心地よさが、夜の静かな絵と相まって、柔らかな雰囲気を醸し出しています。

 

これから月が綺麗になる時期。お月見しながら読むのにいい絵本です。

 

誕生日が満月の日だったり、月蝕の日だったりする人には、さらに強くおススメしちゃいます。書店では購入できないかもしれませんので、図書館で見つけたら手にとって開いてみてくださいね♪

 

 

[か行の出版社]  [た行のタイトル]

 写真集というか、写真絵本というか、そんな感じです。

 こういう幸せそうな絵本は眺めているだけで気分がふんわりするので、自分的にかなり大事なカテゴリなのでございます。

 

愛すれば、そっくり―My life with A DOG

福田 文昭 ワック 2002-12
売り上げランキング : 349589
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あなたがわんこに似てくるのです

上の見出しは著者の福田さんの名言でございます。


飼い主とペットの犬のツーショット写真集。
有名人もいますが、大半は市井の人たちです。

わんこたちの紹介の短い文章。そしてツーショット写真。
シンプル極まりない構成ですが、そこがいいんですよー。

 

ホントに似てるコンビもあり
雰囲気だけ似ているコンビもあり
似てるってほどじゃないけど、空気が一緒なコンビもあり。
バラエティに富んでいますが、共通しているのはわんこさんたち。
みんな、「いいお顔」してます。かわいがられてるのね♪
すまし顔をしていたり、愛想のいい顔をしていたり、中にはわんこさんなのに完全に「笑ってる」お顔も。上機嫌ですな、スバラシイ。
ほんの若干数、ん?機嫌悪い?ってお顔のわんこさんもいるけれど、きっと、飼い主さんを守ろうとしてカメラマンを威嚇してる(つもり)なんでしょう。これまた微笑ましいですねぇ。

 

最初に読んだの、出版されて数年だったんだよね。でもってけっこう前のはず。出版されたのいつ?って奥付を見直したら、なんと2002年でした。
ということは、13年たってるわけで…。お別れしちゃったわんこさんやご家族の方がいらっしゃるんだろうなあ。
なんて考えながら、すこし悲しさやほろ苦さを感じるかも?と読み直してみるのですが、やっぱり写真の中の人もわんこさんも嬉しそうで幸せそうで。
写真の、一瞬の「いま・ここ」を切り取る力と、その永続性に思いをはせるだけで、またも幸せな気持ちで終わってしまうのでした。

 

ちなみに、本書は写真集として眺めるだけではなく、ペットとの写真を撮るときの簡単な手引書としても使えます。
巻末に、ペットと一緒に撮る写真、もしくはペットだけを撮る時のポイントをまとめています。
技術的というよりも気持ちのほうに焦点を当てたテクニックですが、これ試してみたら結構イイ感じに撮れそうな気がします。ペット飼ってないので試せないのが残念ですが★

 

 

 [わ行の出版社]  [あ行のタイトル]

自宅PCネットが繋がらなかったため、しばらくお休みしておりましたが

めでたく開通しましたのでブログも再開です♪

 ハードカバーで絵本といいつつ子ども向けではないと思われますが

美味しそうなので、ご紹介です。

 

にっぽんのおにぎり

       白央 篤司 理論社 2015-06-23
       売り上げランキング : 27142
                                      by ヨメレバ

 

注意!空腹時に読んではいけません

おにぎりって、なんであんなに美味しそうなんでしょうね?
丸くても三角でも俵型でも、あのふんわりしたフォルムをみるとかぶりつきたくなってしまいます。
写真でもそれは同じ。ましてやこの絵本の写真たるや、シンプルにおにぎりをポンと置いて撮影しているだけのように見えるのですが、暴力的なまでの美味そうさに満ちあふれております。
活字は重たいから写真ならいいかーと思いページを開いた初回、お腹が減っていたところになんかこう、一撃をくらわされたようなショックを受けまして、あわててページを閉じました。あのまま読んでいたら、ご飯を炊いておにぎり作りはじめそうでした(笑)。

 

47都道府県の代表的な具でおにぎりを作る、それをわかりやすい文章とともに掲載する。
それだけといえばそれだけの簡潔な絵本です。
だというのに、なんなんでしょうね、このパワフルさは。
お腹がすいていなくても見入ってしまうんですよ。さらにいうと食べたくなるんですよ。


各県についての説明をくだくだしくしているわけでもないし、そもそもこの絵本に載っているおにぎりが全部地元のポピュラーなおにぎりかっていうと、どうもそうではないようなんです。が、読んでるとそれはわりとどうでもよくなってきます(笑)。
このおにぎり並べて売ってるお店が近所にあったら小銭をありったけ握りしめて小走りで向かいますね。そして悩みまくって凝視して1個か2個買って大事に食べて、次は何買おうかなーって楽しく迷いますね。ああ、どこかに存在してくれないかしら…と妄想が暴走してしまうのは、ただいま小腹がすいているからかもしれません。

 

夜中と空腹時は避けたほうがいいかもしれませんが、気になった方はご覧になってみてください。一緒に悶えましょうwww

 

 

 [ら行の出版社]  [な行のタイトル]

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