今日紹介するのは『小説家になろう』に掲載された中編。著者は霧島まるはさん。
下記のタイトルから作品が読めます。

『長靴をはいた侍女』 

<作品よりコピペのあらすじ>
 雨の日は、好きだ。下っ端侍女のロニは、雨が降るたびにそう思う。
 ロニには、雨の日に仕事があった。彼女の仕えているお嬢様の手紙を、とある屋敷にお届けするという大切な仕事が。
 雨降る花の都を長靴で歩くロニの、小さな恋物語。

霧島さんは書籍化された『左遷も悪くない』という全5巻の作品があり、ワタクシ、ただいま読んでる真っ最中。
面白いので読了後、ブログ記事にするかも♪
(ちなみに霧島さん作品はみわかずさんが以前活動報告で『ソバカス隊長と暗闇の蜜蜂』という作品をオススメしていたのが出会いのきっかけなんですな。この作品もよかったよ~!)


『長靴をはいた侍女』は2014年に連載されたのかー。
雨の日になると思い出して読みたくなって、何度も繰り返し読んでるんだよね。

憂鬱な雨の日。億劫な雨の日。
でも、「晴れるのを待つ」んじゃなくて「雨ならではの楽しみ」があったとしたら…。
うん、晴れの日よりもワクワクするかも。
そんな『雨の日だけ届くお手紙』を配達しているのが主人公のロニ。
ネタバレすると「最初の2回は偶然で、指摘されて気づいた」ってことだけど、<雨>という自分たちでは選べないお天気というキーワードと組み合わせられたら、内容が普通だったとしても、特別な手紙に感じてグッときそうよね。
『男性から女性に』じゃなくて『女性から男性に』というのもポイント高い!雨の日だけという、控えめなタイミングで「あなたのことを考えています」ってアピールになるうえ、相手にお返事を強要していない(←ここ重要)。 
うん、素晴らしいアプローチだ。
雨がくると思い出す→お手紙が来る→読む→(たぶんイイ感じのほんのりラブレター)
これはリピートされれば男性も絆されるよね。そして男性がお返事を書き、雨の日の文通となり、関係が深まる、と。

メール中心の現代では無理な「手書きのお手紙」「イレギュラーだけどちゃんとわかるタイミング」「特定の配達人」というスペシャリティのコンボ。
あーなんてロマンティック!ありえないけど体験してみたーい!とか思っちゃう(*´艸`*)

でねでね、この道10年以上のベテラン侍女のロニが、この作品で初めて自分も執事頭の男性と文通するようになるっていう設定も素敵なのね。
本編終了後のおまけの話の最後がふたりの手紙のやり取りになっていて、初々しくて愛らしくて、もだもだニヤニヤ。
主人公ふたりのやり取りを見ながら、お互いの主人の手紙を妄想するのもまた楽し、なのよ。

挿絵つきで書籍化されないだろうか。もしくはコミカライズ。心の底から読んでみたい!
雨と長靴が上手な絵だといいな。主人公カップルは地味目な感じで、主人カップルは男性が派手めなのが希望。
どんな人がいいかな、森薫さんとか川原由美子さんだと絵柄が派手すぎるかな…とかもう妄想が大暴走www
いつか紙でも読めますように…(^人^) 



小説家になろう]  [な行のタイトル
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本日紹介するのは、『小説家になろう』サイトのR18女性向けサイト『ムーンライトノベルズ』で更新中の作品。
展開がアツイ!個人的大注目のタイミングで紹介しちゃいます^^

『真夏のダイエッター』(18歳以上の方のみアクセスしてください)
<小説情報のあらすじよりコピペ>
「太っている女との恋愛は無理」とフラれてしまった女子高生有年原ちより。太っていると恋愛というステージに立つことすらできないということに衝撃を受けダイエットをして痩せる決意をする。

著者は香折さん。(繰り返しますがアクセスは18歳以上の方のみどうぞです)
まだR18展開になってません。が、サイトの年齢制限があるのでくどく書いてみました。


この著者の高校生作品が大好きで、最近めっきりハマり読みしています。
R18サイトの小説って、「エロがメイン」なのから「エロを含む。しかしメインはストーリー」まで幅広くて、今日紹介の『真夏の~』は後者。なので現時点ではエロ的展開にはなっておりません。
というか、エロ以前ね。まだ恋愛両想い展開にもなってない。たぶんそろそろ来る。がんばれふたり!と、じれじれと待っている段階。更新が朝なので、もう毎朝起きたら一番にチェックしてますわwww 

仲がいい男子だからがんばって告白したのに、断り文句が…★
この冒頭でガッツリつかまれたわたしの思春期も丸かった。
相手をうらむことなくダイエットに向かう主人公のうねちゃん(有年原は「うねはら」と読むのです)エライ!
そして、頼る相手がほとんど話したことのないクラスメイト男子ってスゴイwww
彼が瘦せているから一緒に過ごして痩せポイントを知りたいとな。理由は納得だけど行動力が暴走している彼女にツッコミを入れつつもグイグイと読み進めてしまいます。

告ったのもフラれたのもその理由も身近なクラスメイトには話せない。
恥ずかしいからと自分では思ってるけど、振った相手の真庭くんを悪く言えない、根本的に優しい性格なのが大いに関係してるんだろうなあ。
うねちゃん視点でストーリーが進むので客観的な表現は少なめですが、それでも彼女の他人に対して分け隔てをしない性格や思ったことを素直に口に出す天真爛漫さなど、とっても可愛い女の子なのはよくわかる。
外見だけで振った無神経男子の真庭くんには「逃した魚はデカかった」と、後でうんと後悔するといいよ!と意地悪~い視線を浴びせちゃうのは丸い元女子としては当然のなりゆきでございますよ、うん。

もう一方のお相手は、痩せてるためにうねちゃんのダイエット計画に巻き込まれちゃった徳山くん。
クラスでの立ち位置はマイノリティぽい地味男子ですが、なんだかんだいって面倒見がよくて、彼自身の太る方のダイエットも兼ねて一緒にご飯食べたり運動したり。
徳山くんママの絵美ちゃんも一緒に、ほとんど毎日家族ぐるみのお付き合いカップルか!な勢いなのに、うねちゃんにはそんな自覚がないのがおかしくてたまりません。
徳山くん、いつごろからうねちゃん好きだったんだろ。お母さんにも(そしてお父さんにも)バレバレで、すごい協力体制なんだよね~(^w^) 
うねちゃんのおすすめに従って髪を切ってカッコよくなって、筋肉もつけつつあるからうまくいったら細マッチョか?
(ちなみにふたりの目標体重は同じ。うねちゃんは痩せて、徳山くんは太って。ダイエット協力の提案を受けたときに徳山くんが設定したんだけど、これ、ストーリー的にすごいパンチが効いててイイのです)

仲良くしつつもたまに拗れて暴言が出ちゃったり、数日会わなくなるけど片方が折れたらすぐに仲直りする二人の様子は高校生というよりもちっちゃい子の仲良しさんっぽい愛らしさ。でも徳山くんの好意はうねちゃんの無意識にじわじわ染み込みつつあって。
そろそろ溢れてこぼれるんじゃないかしら、真庭くんが変に刷り込んじゃった体重と恋愛に関するうねちゃんのコンプレックスを徳山くんはどんなふうに壊してくれるかしら、と、更新が楽しみでワクワクなのです。

タイムラグで、ブログ記事と作品内容にずれが出ちゃうんだろうなー、と思いつつ、あまりにも好きすぎて書かずにはいられなかった入れ込み中のこの作品、いっしょに読んで楽しんでくださる方がいたらとっても嬉しいです!オススメ!



ムーンライトノベルズ]   [ま行のタイトル] 


めちゃめちゃ時間かけて読みました。それでも読み終わると思うともったいなかったー!
紙の本で手元にあるんだから何度でも繰り返し読めるんだけど、
最初の一回の、「初めて」の感じって独特じゃないですか。それを一気に味わっちゃうのがもったいなく感じる作品だったので、ゆっくり、ちょっぴり、少しずつ。
一つ読み終わったら本を閉じてため息ついて。こんなに丁寧に味わって読んだのは初めて。


内容紹介
死んでしまった美しい女との百年後の邂逅、逃れられない前世の因縁、明治の世に運慶が現れる不思議、自殺を試みた瞬間に味わう激しい後悔、断崖絶壁で夥しい数の豚に追い詰められる恐怖……。漱石の内面の孤独が色濃くにじみ、曰く言い難い十の夢が語られる珠玉の小品『夢十夜』を、名手近藤ようこが漫画に描く。


夢というのはこんなふうに書き表せるものなんだなあ。
夢って独特の質感があって、でも触れないし現実でもないし、どうしたらいいものかと思いつつ、印象的な夢を見た時だけは手帳にメモったりしているんだけど、わたしは文章でしか表せないので、絵とかマンガにできる人って、ホントに羨ましい。

で、自分の脳内にしか存在しないと思っていた夢の手触りや雰囲気がそのまま文章で読めるのが漱石の夢十夜で。
さらにその世界観をまるっとマンガにしてくれたのが、この近藤ようこの夢十夜。
ため息が出ちゃいます。

もうね、第一夜から鷲づかまれますよ。
夢の女性だから、彼女はわたしの脳内では顔も姿も朧気だったの。髪は長いのかそうでないのか、美女なのかおとなしい地味な女性なのか、なんともつかみどころがなかったのが、この本で「ああ、こんな姿かたちの女だったんだ、と一気に姿が固まりました。

時代がわかりやすいものあり、どことも知れない実に夢っぽいものもありで、ふわふわと漂うように夏目漱石と近藤ようこの作り上げた世界に入り込み、たっぷりとひたれます。
モノとしての大きさは本の天地左右と厚みしかないのに、その世界がどれほど広がりをもっていて、どれほどあやふやで、それでいて心に残るのか、それはもう読んでいただくしかないのよねー。わたしの表現力では…ううう…★

そして、このマンガは白と黒がよく似合うんです。そういえば映画の『心中天網島』を見た時に同じようなこと考えたなあ。
表紙みたいに差し色を、色数少なく薄めに、が限界かな。正直、表紙よりも中のモノクロのほうが雰囲気が合ってる気がする。あ、でも裏表紙の百合は絶品なので、書店で見る機会があったらぜひぜひご覧あれ!

個人的には第一夜は絶品ですが、第三夜も素晴らしい。そういえば第三夜はいろんな人がオマージュ的に作品に組み込んでるよね。吉野朔実さんのとか好きだったわあ。
時代やタッチなどいろんなタイプの絵柄になっているので、絵と内容のマッチングを見るのも楽しいんだよね。第五夜はこういう時代で見せるのかと意外で面白かったし、第八夜は主人公が夏目漱石そのまんまのイメージでニヤニヤしちゃった。

好きな本だといっても十夜分の夢なので、こんなだっけ?とすっかり忘れている夜もあるので、原作とコミックを読み比べるのも楽しそう。近々本棚を探索せねば。そして読むときには白い百合を部屋に飾りたい。つぼみが花開くのを眺めてまた第一夜を読み返したい。
マンガと文庫を2冊並べて百合の花のそばに置くとかどうかな。
気取ったことだなと思いつつも、そういうことをして、似合うかどうか試してみたいです。

もしこの記事を読んで、そしてこのマンガに興味をもって手に入れた人がいたとしたら。
読むのはゼッタイ夜がいいです。
と、強く強くおすすめします。
朝の光で読んだこともあるけれど、夜の匂いが薄れてしまうので、美味しいんだけど出来上がりから時間がたっちゃってちょっと冷めた料理を食べてるような、<ひと味足りなさ>を感じちゃいました。わたしだけかな?いやきっとそんなことはないはず。

夜の濃さ、眠りの質感を、どうぞご堪能ください。


 [あ行の出版社]    [や行のタイトル] 



大好きなシリーズです。が…

 

新刊が出たと思ったら…なんと…

 シリーズの最終巻

残念です~★

 

単行本にしては珍しく著者あとがきがあって、そこで最終巻であるお知らせを読み、ガーンとショックを受けました。

作中では5年ちょっとの経過ですが、現実では出版から13年、著者の構想からは19年たっているとのこと。ずれによっての違和感はないとのことでしたが、そうはいっても作品もイキモノですものね。著者の中で区切りがついてしまったということみたいです。

 

清掃のお仕事をしているのに、いつも華やかな服装で、人がいないときには大声で歌ったりする「らしく」ないキリコちゃんにもう会えないのかと思うと淋しいわーと、再度読み直してみたり。

 

観察眼が鋭くて、推理力もあるので、仕事先のオフィスでトラブルがあったときに誰かが相談すると、清掃のお仕事をしているキリコちゃんが探偵的に日常の謎を解く、というのが基本設定。

お掃除という仕事と、人が無意識に出しているシグナルってリンクしているのかもなー、と読みながら思ったりします。

 

そういえばこのシリーズ、最初は旦那さんの大介くんの語りから始まったんですよね。出会いが最初の話で、その本の終わりでふたりは結婚して。

それからの大介くんは、ときどきぴょいっと顔を出すくらいですが、活躍するというよりも、キリコちゃんをしっかり支えている存在なんですね。

結婚して5年がたってもいいカップルよねーとしばしばにんまりします。

5年以上たって「ちゃんとわたしのことを見ててくれる」ってかなりポイント高いですよ、うん♪

 

そしてシリーズ最終話では久々に彼・大介くんの語りでストーリーが進みますが、これがね、彼のいいところがとってもよく表れているんです。

 

キリコちゃんの家族が亡くなって。急な話だから、気持ちの立て直しがうまくできなくて。

その彼女の「普通にしていなくちゃいけない」を見抜いて「無理しなくていい」って伝えて、彼女のこんなふうに過ごしたいをかなえてあげるの。

何よりも、最中に押しかけてくる親戚のあしらいかたが素晴らしくて、もう神対応

キリコちゃんじゃなくて大介くんの親戚だけど、結婚していれば(とくにうるさい親戚からみれば)そうもいってられないもの。そこをキリコちゃんとは一切会わせず、しかも彼女には責任がないように計らう。

こんなやりかたがあるのかー⁉とビックリでした。

これ、パートナーがいる人は対処法を頭のどこかに入れておいて、もしものときにスマートに対応できれば、パートナーからの評価、めちゃめちゃ上がりそうな気がします。ホントこの話の大介くん、かっこよかったっす!

 

いつも周囲の人の問題を解決するキリコちゃんがこの最終話では自分の問題に大介くんと一緒に立ち向かって。事態には一区切りついて、でも彼女たちの人生はまだこれからも続いていくんだなって物語の結び。

何度も繰り返し読みたくなる作品って、こんなふうに面白くって楽しくて、『登場人物はホントにどこかにいて、わたしたちはその一部分をのぞいてるだけ』って気分にさせてくれるんですよね。

 シリーズ最初の作品からずっと、次はいつ出るのかなって待ってたキリコちゃんの続きが読めないのはホントにホントに淋しいんですが、でも納得できる最終巻なのでした。

 

著者の近藤さんに「楽しい時間をありがとうございました」ってお伝えして記事を結びたいと思います。

(そして早く重版がかかって、最終話の誤植がなおりますように!)

[さ行の出版社]   [ま行のタイトル] 

タイトル見た時から気になってました。活字中毒の好奇心、めっちゃそそられません?

今第二部の三巻目までが出版されてるようです。

コミカライズもされてるみたい。未読ですがそちらも気になりますねー。

(個人的には脳内で名香智子さんの絵で世界が展開されていたりします…)

 

 [た行の出版社] [か行のタイトル]
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