やっと辿り着きました…(笑)。

この本にのめりこんで前の2冊も再読しましたからね。(わたしにとって、これはかなり珍しいのです)

 で、間が空いたので紹介する前にまた読み直すんだ~。うふふ♪

 

冬虫夏草

梨木 香歩 新潮社 2013-10-31
売り上げランキング : 29021
by ヨメレバ

 Amazonよりコピペの内容(「BOOK」データベースより)

疏水に近い亡友の生家の守りを託されている、駆け出しもの書きの綿貫征四郎。行方知れずになって半年あまりが経つ愛犬ゴローの目撃情報に加え、イワナの夫婦者が営むという宿屋に泊まってみたい誘惑に勝てず、家も原稿もほっぽり出して分け入った秋色いや増す鈴鹿の山襞深くで、綿貫がしみじみと瞠目させられたもの。それは、自然の猛威に抗いはせぬが心の背筋はすっくと伸ばし、冬なら冬を、夏なら夏を生きぬこうとする真摯な姿だった。人びとも、人間にあらざる者たちも…。『家守綺譚』の主人公にして新米精神労働者たる綿貫征四郎が、鈴鹿山中で繰り広げる心の冒険の旅。
前作とスピンオフ作品も過去記事で紹介しています。
 気になる方は記事の最後にリンクを貼っておきますので、よろしければそちらからご覧ください。

 

我ながらいいハマりっぷりでした

読んでいるときにこんなツイートをしていました。

「今、梨木香歩さんの『冬虫夏草』を読んでいるんだけど、あまりにも好きすぎてなかなか進めない。紙魚になって文章をもちもちと食べ進みたいとまで思ってしまった。なんなんだ、こののめり込みっぷりは…。」

 

そうなんです。面白いのにサクサク進めないという珍しいパターンに陥りまして。ちょっと読んでは休み、少し間をあけてやっとまた読める…そんな感じで匍匐前進のような読書っぷりでした。

 

戻ってこないゴローを探しに綿貫さんが出かけて、あちらへ、またこちらへと。ゴローを探しているのやら、単に放浪しているのやらわからないような側面もある作品です。

よく考えてみると、『村田~』はこの作品よりも時系列的にはもっと後のはずでして、そこにちゃんと登場しているんですから、ここでゴローに何かあるわけはないんですけどね。でもやっぱり読んでるうちに綿貫さんに同調して不安になっちゃったりもするわけです。

『家守~』のときからどれくらい経っているのかしら。綿貫さんとゴローの結びつきは強くなっていて、だからこそ大丈夫だろうと思いつつも探しに出ずにはいられないという、この繋がりがね、とってもとってもよいのですよ。

 

綿貫さんって、不思議なことを受け入れる度量の広さがある反面、浮世離れをしてもいて、物書きだしねえと言ってしまえばそれまでなんですが、やっぱりちょっとはがゆいというか、しっかりして!って声をかけたくなるときがあるんです。

で、ゴローはその点しっかりしているというか重みのある存在で。だからこそのいいコンビだったのね。

 

そのゴローが不在の物語なので、実のところふわふわしすぎるんじゃないかな?という不安もちょこっとあったんです。案の定、探しに行く!と腰を上げた綿貫さんには奇妙な出来事が道連れのようで、一直線どころか一冊ひたすら迂回しまくってますしね。

でもねー、ゴローに対する想いはやっぱり深いので、迂回しながらも手掛かりを得て、最後にはちゃんと会えるわけでして。

このラストの再会の場面がグッとくるというかなんというかもう、「綿貫さん、カッコイイ!」としびれてしまいましたです。

 

同じように不思議や奇妙と出会いながらも、前作よりは落ち着いているというか、地に足がついた綿貫さんの変わりかたを味わうもよし、

ときどきちらりとあらわれるゴローの影を綿貫さんのように追うもよし、

たくさんの不思議・奇妙をじんわりと味わうもよし。

『家守~』がうんと好きな人にも、少し物足りなかったかも?って人にも『村田~』面白かったよって人にも

一律でおススメしちゃいますです♪

 

前作と関連作品の紹介は、以下のタイトルから過去記事をご覧いただけますので、よろしければどうぞです^^

『村田エフェンディ滞土録』

 

『家守綺譚』  

 

 

 

 [さ行の出版社]  [た行のタイトル]
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昨日に引き続き、『岸辺のヤービ』の記事でございます。

 本日は『ヤービ』の内容について、好きなところを羅列していきます♪
盛大にネタバレしますので、未読でこれから読もうという方は記事を読まない方がいいと思います。。。

 

 [あ行のひと]  [は行の出版社] [か行のタイトル]

 お噂はかねがね…

という感じで情報がちらほらと入ってきていた作品。

 やっと読めました!素晴らしかったです!

 

 [あ行のひと]  [は行の出版社] [か行のタイトル]

こちらも再読終わりましたのでご紹介します 

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)

梨木 香歩 角川書店 2007-05
売り上げランキング : 40000
by ヨメレバ

過去記事の

 

『家守綺譚』

 と合わせてお読みいただけましたら幸いです。

 

併せて読みたい作品

もやしもん』の著者・石川雅之の「Teşekkür ederim」っていうコミックのあとで読んでもらうとグッとひきたつと思います。

このコミックで描かれた<トルコの艦船エルトゥール号難破事件>のあとで留学が決まったのが本書『~滞土録』の主人公の村田氏という設定です。

(石川さんがこの『村田エフェンディ~』をコミカライズしたら…なかなか面白そうな気もする。トルコ人の濃さはバッチリでしょうね)

あとは杉浦日向子作品の『前夜』とか夏目漱石の『虞美人草』の宗近さんなんかとも雰囲気的にリンクするかも。
『前夜』の留学前のそわそわっといた雰囲気をまず味わって、そののちこの『村田~』を読むと味わい深さが増すと思います。


重要な登場人物(?)のオウムがうるさくてヘンなことばっかり言っている件 

原型は『宝島』ですかね、やっぱり。アーサー・ランサムの『ツバメ号~』シリーズでもたしかオウムが出てきたけど、言葉はどうだったかしらん?
拾われたオウムが下宿先に来るところから話が始まりますが、最初のうちはわりと普通に日常の物語です。
国によって、民族によって、もちろん違いはあるのですが、それを落ち着いて眺めているところがやっぱり『家守綺譚』の綿貫さんのお友だちぽくて、いい意味での類友を感じますね。

 

最初のうちは「オカルト?いえいえ、ちゃんと原因がわかりますよ」って感じだったはずなのに、物語がだんだんと不思議な世界に入り込みまして。
このあたり、最初っから高堂さんというありえない存在に出会う『家守~』とは違っていますが、たしか出版されたのはこちらが若干先のはず。異世界への流れがこうやってできているのかもしれませんね。

 

日本のお守りやお札と、海外の宗教のものたちが話し合い共存する流れというのはコミック『雨柳堂~』のシリーズっぽくもあります。
(そうか、波津彬子さんがこの『村田~』を描いてくれたら雰囲気ピッタリなんだわ!
オウムにアヌビスにサラマンダーに、高堂さんや綿貫さんも見られるじゃないですかー♪

あ、波津さん作品もこのブログでたくさん紹介しています。まだカテゴリまで手が回っていないので、検索かけていただけると大変うれしいです!)

 

ひとり暴走気味に喜んでおりますが
この異国と日本感覚の混ざり具合がとても興味深い作品なので
そこに惹かれてふらふら…という感じで読みすすめておりました。

 

初読の時は順番通りに『村田~』→『家守~』と進んでいたのであまり気にしなかった
綿貫さんとゴローの登場が、『冬虫夏草』から『家守~』の再読でグッと気になって
集中して読みふけったのはいかにもわたし、です。

世界史、それも近代~現代への流れはあまり詳しくもなく、もっとハッキリいうとあまり興味もないのですが、そのあたりに視点を合わせて読むかたは、もっと違う楽しみ方もできることでしょう。
自分の嗜好の偏りで勿体ないことしてるかな、と思ったりもしますが、調べる気がおこらないので、まあ、仕方がないです(笑)。

 

自分にとっては高堂&綿貫&ゴローを堪能するための作品になってしまいましたが
日本ふうエキゾティックも味わえる作品では?と思います。
続くシリーズのプロローグとしても、スピンアウトとしても楽しめる作品です。
興味をひかれましたら、ぜひどうぞお手に取ってみてくださいませ。

 

 

 [か行の出版社] [ま行のタイトル]

梨木香歩さんの近作『冬虫夏草』をやっと最近読みまして。

そこから遡って再読しているところです。

楽天ブックスよりコピペの)【内容情報】(「BOOK」データベースより)
たとえばたとえば。サルスベリの木に惚れられたり。床の間の掛軸から亡友の訪問を受けたり。飼い犬は河瞳と懇意になったり。白木蓮がタツノオトシゴを孕んだり。庭のはずれにマリア様がお出ましになったり。散りぎわの桜が暇乞いに来たり。と、いった次第の本書は、四季おりおりの天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。

著者:梨木香歩

出版社:新潮社

 

 梨木さんの作品は、カテゴリ作っております。が、まだ過去記事のカテゴリ分けが追いついていませんので、下記の書名に記事をリンクさせますね。

『りかさん』

『ペンキや』

『蟹塚縁起』

『マジョモリ』

『秘密の花園』ノート

などを紹介しています。

 

 えー、まず最初に一言余計なお世話を。

楽天ブックスの内容紹介は間違っていません。間違っていませんが、ノリは作品のイメージと違いますので、注意したほうがいいかも?です。

ギャップで驚く方が少ないといいのですが…。

 

 

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