夏が終わる前にコワイ本のご紹介など♪

 

『3分間怪談』と『恐怖夜話』という2冊の本を合体させた文庫だそうです。

かくあるべし、良質の怪談ショートショート

わたしはオカルト好きですが、その素地はこの本(正確にいうとこの本の半分)によって培われた部分が大きいです。

子どものころに読んだのが『3分間怪談』のほうだと思うんですよ。現物はいつの間にかどこかにいっちゃいましたけど、Amazonで『3分間怪談』の表紙を見たら見覚えが。

そしてこの『恐怖夜話』の実物を手に取ってみたら記憶がよみがえってまいりました。

楢喜八さんの絵を見て「そうそうそうそう!これこれこれこれ!」怖い絵なのに、そこがラブ~♡です。

 

怪談、ショートショート、どちらにしても文学的価値で言うと傍流に入ると思います。

しかしですね、カテゴリがマイナーであっても、味わいはとびきり上等。

先日、大人絵本会で怪談えほんのシリーズがお題本になりまして、そこでの会話で「怪談とエロは似ている」ってなやりとりもありました。そうだそうだーと思っていたら、もしかしてこれを読んでいて刷りこまれたのかしら?なんてーことも思ったり。

怖い本ってね、実話で怖がらせる本はいっぱいありますが、フィクションですよーってちゃんとわかるようにしていて、その上で怖がらせ、読ませる本というのは意外と少ないもんなんですよ。まあ、近年はオカルトブームなので多少増えてはいますけれど、その作り手の人たちの中にもきっと「子どものころにこの本を読んだ」という人は一定数いるはず…と、わたしはにらんでおりマス。

 

怖い話と一口に行っても、物悲しい作品ありーの、ゾクッとする話ありーの、ややスプラッタ系ありーの、合間にホラーコメディまで入っていたりとバラエティ豊か。

おひとりでこれだけ書かれる阿刀田さんにうっとり、です。

 

阿刀田さんの文章と楢さんの絵のマッチングはちょいとゾクッとさせてくれて、なおかつほんのりエロティック。塩梅がなんとも素晴らしいのですね。もちろん今読み返してもまったくの極上品。子ども向けに出版されたとは思えないんですが、どういう経緯で出版されて、あの年代のわたしの手元に届いたのか?たぶんかなり売れていたんでしょうけれど、誰が選んだにせよ、GJです。感謝!

 

そして物語の色合いをそのままにしつつチラリと裏を見せてくれるような印象のあの挿絵!楢さんたまんないっす!!(大好き…黒地に楢さんの絵を白抜きにしたTシャツ欲しい…着倒したい…)

絵に関してはねえ、現物を手に取るチャンスがあったら見てくださいとしか言いようがないんですが。楢さんは『学校の怪談』シリーズの絵も描いていらっしゃいますけど、あれよりも大人向けな雰囲気で、引くタイプというか惹きつけるタイプの絵というか。

押し出す力より引っ張る力が強いんじゃないかという印象ですね。

そしてなんたって色気がある。白黒でもしっとりとしていて、色気というのは墨にたっぷり含められるもんだというのを、この方の絵で知りましたよね。

 

大人になって子どものころ読んでいた本に再会して、やっぱり面白いというのは素晴らしく嬉しいです。

世の中ではB級グルメみたいな感じの本かもだけど、自分にとっては懐かしく面白く大事に読み返し堪能したい本です。

読み心地のいい本というのは大事です。ま、この本に関しては愛読書というよりは嗜好品という趣が近いのですが、これからも本棚に置いておき、たまに取り出して愛玩したいと思います。

 

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 写真集というか、写真絵本というか、そんな感じです。

 こういう幸せそうな絵本は眺めているだけで気分がふんわりするので、自分的にかなり大事なカテゴリなのでございます。

 

愛すれば、そっくり―My life with A DOG

福田 文昭 ワック 2002-12
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by ヨメレバ

 


あなたがわんこに似てくるのです

上の見出しは著者の福田さんの名言でございます。


飼い主とペットの犬のツーショット写真集。
有名人もいますが、大半は市井の人たちです。

わんこたちの紹介の短い文章。そしてツーショット写真。
シンプル極まりない構成ですが、そこがいいんですよー。

 

ホントに似てるコンビもあり
雰囲気だけ似ているコンビもあり
似てるってほどじゃないけど、空気が一緒なコンビもあり。
バラエティに富んでいますが、共通しているのはわんこさんたち。
みんな、「いいお顔」してます。かわいがられてるのね♪
すまし顔をしていたり、愛想のいい顔をしていたり、中にはわんこさんなのに完全に「笑ってる」お顔も。上機嫌ですな、スバラシイ。
ほんの若干数、ん?機嫌悪い?ってお顔のわんこさんもいるけれど、きっと、飼い主さんを守ろうとしてカメラマンを威嚇してる(つもり)なんでしょう。これまた微笑ましいですねぇ。

 

最初に読んだの、出版されて数年だったんだよね。でもってけっこう前のはず。出版されたのいつ?って奥付を見直したら、なんと2002年でした。
ということは、13年たってるわけで…。お別れしちゃったわんこさんやご家族の方がいらっしゃるんだろうなあ。
なんて考えながら、すこし悲しさやほろ苦さを感じるかも?と読み直してみるのですが、やっぱり写真の中の人もわんこさんも嬉しそうで幸せそうで。
写真の、一瞬の「いま・ここ」を切り取る力と、その永続性に思いをはせるだけで、またも幸せな気持ちで終わってしまうのでした。

 

ちなみに、本書は写真集として眺めるだけではなく、ペットとの写真を撮るときの簡単な手引書としても使えます。
巻末に、ペットと一緒に撮る写真、もしくはペットだけを撮る時のポイントをまとめています。
技術的というよりも気持ちのほうに焦点を当てたテクニックですが、これ試してみたら結構イイ感じに撮れそうな気がします。ペット飼ってないので試せないのが残念ですが★

 

 

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